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COLUMN

― コラム ―

2023-02-03


初期むし歯が治る?歯の再石灰化とは

こんにちは。
都営三田線「高島平駅」より徒歩2分の歯医者、「高島平くさまデンタルクリニック」です。
 
痛い思いをせずに、むし歯が治ったら嬉しいですよね。
じつは、私たちのお口の中では「再石灰化」という、むし歯になったときの修復機能がすでに備わっています。
この「再石灰化」の働きで、初期のむし歯であれば、削ることなく痛みを抑えた治療ができる可能性があるのです。
 
今回は、初期むし歯の段階で早期発見することの大切さをお伝えします。
 
 

初期むし歯ってどんな状態?

初期むし歯とは、歯に穴があく一歩手前の状態です。
見た目も健康な歯とほぼ変わらず、痛みなどの自覚症状もないため、自分がむし歯になりかけていることに気付かずに生活してる方も多くいらっしゃいます。
 
「冷たいものがしみたり、痛みがするようになった」などの自覚症状があらわれ、歯科を受診しようと思った時には、進行したむし歯になっています。
そうなると、歯を削る治療が必要です。
 
初期むし歯は、よく見ると歯の表面のエナメル質に白濁やザラつきがありますが、定期検診でのプロのチェックでなければ発見が難しいものです。
だからこそ、定期的な歯科の受診は大切なのです。
 
 

初期むし歯を治す「再石灰化」とは

私たちのお口の中では、歯が溶ける「脱灰」と、歯の修復をする「再石灰化」が常に行われています。
 
「脱灰」は、むし歯菌(ミュータンス菌)が食べかすなどの糖を栄養源にエネルギーを作り、その過程で酸を発生させ、歯の表面のエナメル質からカルシウムやリン酸が溶け出してしまうことをいいます。
一方で、「再石灰化」は、カルシウムやリン酸が溶けてしまったエナメル質を、唾液の作用によって修復することです。
この作用が同じバランスで繰り返されている間は、健康な歯が保たれます。
 
ところが、糖にさらされている時間が長かったり、歯ブラシがうまく行き届かず、歯垢(プラーク)が付着した状態が長く続いたりすると、脱灰が進んでしまい、再石灰化が追いつかず、初期むし歯になってしまうのです。
再石灰化は初期むし歯の段階で促進されると、歯が溶けた部分を修復し元に戻してくれる優れものです。
 
むし歯になったから必ず削らなきゃいけないというわけではなく、初期のむし歯であれば、このようにお口に備わっている力で治せる可能性があるので、この段階での早期発見が重要です。
 
 

初期むし歯対策は、丁寧なオーラルケアが大切

むし歯を進行させないためには、毎日の丁寧なオーラルケアでお口の環境を整えることが大切です。
 
むし歯菌の餌となる食べかすや、磨き残しをできる限り取り除くために、食後の歯磨きを丁寧にし、フロスや歯間ブラシを効果的に使っていきましょう。
忙しい場合はお口をしっかりブクブクとゆすぐだけでもいいでしょう。
 
むし歯を予防することでお馴染みのフッ素も再石灰化を促進し、さらに歯を強くする働きがあります。
市販の歯磨き粉の多くにはフッ素が含まれていますので、毎日の歯磨きでの使用したり、歯科でのフッ素塗布もとても有効です。
 
高島平くさまデンタルクリニックでは、むし歯を治療することはもちろんですが、予防することもとても大切にしています。
お口のプロが磨きにくい部分のおそうじをし、患者さんそれぞれに合った清掃用具の提案もさせていただきます。
見た目では分かりにくい初期むし歯。
変化の兆候を見逃さないためにも、ぜひ検診にいらしてください。

 

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