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2023-02-16
妊婦さんは歯周病に要注意!赤ちゃんのためにもお口のケアを
こんにちは。
都営三田線「高島平駅」より徒歩2分の歯医者、「高島平くさまデンタルクリニック」です。
妊婦をすると、歯周病になりやすいことをご存じですか?
妊娠性歯肉炎といった妊婦さん特有の病気があるほど、妊娠と歯周病は深いつながりがあるのです。
「歯ぐきが腫れたり、血が出るけれど、痛みは無いしこのままでいいかなぁ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、妊婦さんのお口の環境が悪いと、生まれてくる赤ちゃんに影響をあたえてしまうことがわかっています。
妊娠中は、食事や行動などさまざまなことに気を付けなければならず、大変ですよね。
赤ちゃんのためにも、無理のない範囲で、一緒にお口のケアをしていきましょう。
妊娠中は以下のようなことが原因で、歯周病のリスクがアップします。
- ●ホルモンバランスの変化
- ●つわりなどによる不十分なセルフケア
- ●食べものなどの嗜好の変化
妊娠中は女性ホルモンがたくさん分泌され、歯周病菌の一部がこれを栄養源として活発に活動してしまいます。
そのため、妊婦さんは、歯周病の一歩手前の「歯肉炎」になりやすいのです。
つわりの時期は、一度にたくさん食べられなかったり、食べられるものが限られたりしますよね。
食事の回数が多くなると、お口の中に食べものが常にある状態にもかかわらず、つわりで歯みがきの回数も減ってしまうので歯周病をさらに促進させてしまいます。
お口の状態が悪いと、早産・低体重児出産のリスクが上がると言われています。
歯ぐきに炎症が起こると、歯ぐきがブヨブヨと赤く腫れたり、血が出たりします。
これは、歯周病菌によって「プロスタグランジン」といった炎症物質が増えている状態です。
このプロスタグランジンは、陣痛促進剤にも使われている成分で、歯周病が進んでしまうということは、自分自身で子宮を収縮させ、陣痛を促してしまうリスクがあるのです。
このように、歯周病で早産のリスクが高くなってしまったり、低体重児が生まれてしまうリスクがありますので、未然に予防していきましょう。
妊娠中は、歯周病のリスクが高くなることを理解し、普段よりお口のケアを意識していくことが大切です。
つわり中はなかなか難しいことも多いですよね。
歯みがきは、体調の良い時にするようにし、気分のすぐれない時はブクブクうがいをして、お口の食べかすを流すだけでも良いでしょう。
歯ブラシは、ヘッドの小さい歯ブラシを使ったり、歯磨き粉は発泡剤の入っていないジェルタイプがおすすめです。
食べものの嗜好も変わりやすいので、甘いものや、糖分の多い飲み物、酸性の食品をだらだら食べることは控えましょう。
毎日のセルフケアも大切ですが、妊娠中は特に歯科でプロのクリーニングを受けて、自分では取りきれない部分のおそうじをすることが大切です。
高島平くさまデンタルクリニックでは、マタニティ歯科も行っております。
お身体に無理のない範囲で、治療を進めていきますので、妊娠しているから歯科に行きにくい、と思っている方もお気軽にご相談ください。